ムルマンスク便りVol.16


◇ちぇぶさん(第2期生)の留学体験記


 前回からはじまりました、ペンネーム・ちぇぶさんの海外生活を綴った留学体験エッセイ「オーロラの見える町から」昨年晩秋から今年夏にかけてムルマンスク経済法科大学に語学留学されていたときのドタバタ生活を楽しく紹介して戴いてます。

 結構ボリュームがあり、ユーモアタップリの連続体験記です。これが本当にあった話だから、おもしろい。情景を思い出しついニンマリしてしまいます。

 今度は第9話目。地元のテレビ局に出演し、一躍スターに?!みなさんも彼女の体験記を読んで、ムルマンスクがどういう町なのか妄想想像してみてください。(本人の了承を得ています。)



第9話 『スタア誕生!?』


 3月8日の国際女性デーの後に、とつぜんその話はやってきた。なんと、ナント、地元のテレビが取材を申し込んできたのだ。そして、学校側からOKが出て、取材するということになったらしい。
えええーーーーー!!! テ、テ、テレビですか!

 なんでも、日本語教室の紹介と、ついでに留学生(といっても二人しかいないんだけど)の紹介も入れた番組を作るらしい。だから、授業風景を撮影したいといってきたのだ。

 私は、日本でもテレビなんてところとは縁もまったくない。茶の間で見ているだけだ。それが、ロシアで突然取材だなんて! しかも、ロシア語だ。どーすれば、いいの? どーしたら、いいの? もう、心臓バクバク。

 そして、撮影の当日がやってきた。この日、昼食のカフェから戻ると、教室のドアの向こうがにぎやかだ。本当なら午後2時まで授業があるのだが、この取材のせいで12時くらいから、日本語教室の生徒さんたちが集まってきたのだ。よって、授業は結局午前中で終わる感じになった。

 取材が始まる。 取材のクルーは二人。アナウンサーのおねえさんとカメラマンの人だけ。けっこうあっさりしているもんだな。もう少し、取材の人たちがいるのかと思った。あの、さおだけのようなマイク持った人なんかいなかった。

 初めは私たち留学生の授業風景。先生も答えやすいように午前中やったのと同じ質問同じ内容の授業をしてくれる。だから質問の答えはすべて分かっている。でも、やっぱ、カメラがジーっと音つきで迫ってくると、「Да」(*ロシア語で「はい」です)と言うのすら恥ずかしい。ノートにロシア語で何か書いてと言われたときは、ここぞ勉強の成果を見せる時と、必死で、筆記体で書いた。そしたら、またカメラがジーっとノートに迫ってくるんだもん。ひええええーーーー。下手なうえに、あたしゃ、左利きだよ〜ん。そんなに映さないでくれ〜。手がふるえる!字がのたうちまわる!

 それから、今度は私とYさんとで「芸」の披露。何をやるかって? 私は篠笛。習っててよかった、日本の楽器!である。でも、やっぱり舞台慣れしていないし、カメラが〜、音つきで迫ってくる〜ので、ろくに音が出ない。手はふるえるし、目の焦点は合わないし。ひどいもんです。(テレビ局の人、この部分はカットしておいてくださいね)Yさんは空手の型を披露。Yさんが空手やってるのは知ってたけど、今まで見たことがなかった。(彼はシャイなんで、見せてくれなかったのよね)超カッコよかった!!!本人は緊張しちゃって、ひどいもんだ、なんて言ってたけど、とてもかっこよかったよ!日本語教室の女の子たちの人気度がますます上がるネ。

 さらにさらに、折り紙折ったり、日本から持っていきていたチェブラーシカの日本手ぬぐいや、その他のチェブグッズをみせたり。やがて私たちは開放された。

 今度は日本語教師の二人がインタビューを受けてた。襟元にピンマイクをさされて、準備。そして、ロシア語ですらすら答えてる〜!(あたりまえか) すごい、とっても素敵。私たち留学生のロシア語の先生へのインタビューもあった。

 それから、日本語教室の生徒さんたちは1年生が「夕焼け小焼け」を唄った。みんなうまい!彼らは9月から日本語を習い出したところだから、学び出してから約6ヶ月。ほんと、みんなうまい。それに参加者もたくさんいるからいい感じになってる。2、3年生は社会人が多い。よってこの時間に学校に集合するのは無理がある。でも、人数の足りない分は1年生たちがカバーしている。そして、お習字を披露。日本人だったら、きっと恥ずかしがってなかなか書かないんだろうなと思えるのに、ロシアの生徒さんたちはみんな積極的に書いていった。

 結局、取材は約2時間くらい行われたと思う。緊張していたから、何時に始まって何時に終わったかよく覚えていない。とてもくたびれた。

 4日後。私たちが取材されたTV番組の放映日である。平日なので学校があった。放映は夕方4時からなので、授業終わってからゆっくり家に帰っても間に合うのに、なんとなく朝からそわそわ。いったいどんな番組になっているのかしら・・・。

 4時前にはAさんと一緒に自宅のTVの前へ。始まる、始まる、とドキドキ。見逃したくもないし、なんとなく見るのが恥ずかしくて、すっごく緊張している。やがて、オープニングのタイトルが流れ、司会者たちのやりとりがあって、始まった。

 あーっという間だった。あれだけ長いこと撮影していたのに、流れたのは5分くらい。日本語教室の生徒さんたちへのインタビューが、全員にしていたのが何人かにカットされていた。でも、それくらいで、他の内容はほとんど入っていた。よくあれだけたくさんのことをまとめたなあ。それに、みんなとてもかっこよく映っている。それなのに・・・。あたしの笛を吹いている顔が、画面いっぱいになるくらいの「ど」アップで映ったのにはびっくりした!でもね、笛吹いているときって、アップで撮って欲しい顔じゃないんだよね〜。どーしてあんなの放送するのかな!とっても、とっても恥ずかしい!!!ほんの何秒かとはいえ、あれはやめて欲しかった。

 しかし、TV取材とは、嵐のようなものだ。取材されている日はすごく長くかんじたのに、実際に放送されたのは5分。ちょっと拍子抜けした。

 後日、市場へ行ったとき、周りの人からTV見たよと口々に声をかけられて、ちょっとした人気者になってしまった。結構みんなあの番組見ているんだ。うれしいやら恥ずかしいやらで、照れくさかった。

【編集局より】
 これは、先に公開しましたムルだよVol.6「ロシア語教室と日本語教室がテレビ紹介されました」の体験談です。地元の人気長寿番組「プログラム36.6°」に出演した模様を書いてくれています。画像など詳細はVol.6も合わせてご覧ください。こちらにも緊張感が伝わってきそうですね。




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