◇日本語教室レポート
日本語教室で大奮闘されているRaffaelo先生の、昨今の現地レポです。
今回は、最近始めたお菓子作りについて書いています。長期海外赴任の日本人にとって、祖国のお料理の味は脳裏に焼きついて離れないものです。MOPAがニューイヤーに訪れたときは、「救援物資」と称し日本食材やお菓子の差し入れをぎょうさん寄贈してきました。厳寒の地で孤軍奮闘している彼女の苦悶を書き綴っています。
(彼女へのエールはFORUMのコーナーへどうぞ!)
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2006年12月23日(土)
こんばんは。
最近ムルマンスクではおかしな天気が続いています。今年はさすがのムルマンチャーネも体調をくずす人がおおいようです。
というのは、例年なら今の時期はマイナス10度以下で常に雪に覆われているのですが、1週間ぐらいの周期で気温が2−3度になったりマイナス10度以下になったりというのが繰り返されているんです。当然気温がプラスになれば雪が融け、地面は水浸しで土やほこりと混ざりまっくろになります。極夜でも雪が積もっていれば多少は明るく感じられるのですが、地面がまっくろだと余計暗くなります。
気温、気圧の急激な変化で体調をくずし精神的にもまいってしまうそうです。私にとっては歩きにくいのが一番いやですね。地面がぐちゃぐちゃでこぼこで氷がはっててすべりやすいですから。こういう不便さは雪解けの3−4月ごろ限定の「試練」だと思ってましたがもう始まってしまいました。
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個人的なニュースとしては、最近ホームベーカリー(大げさですが)をはじめました。よくクッキーやパンなどを焼いています。
ロシアのお菓子(クッキーやケーキなど)を食べたことのある方ならわかると思いますが、はっきりいって日本人の口にはあわないと言っていいでしょう。こちらで売っているクッキーの感想は、甘い、ぽさぽさ、かたい・・・です。
日本で売ってる、バターの豊かな香りがあるクッキーとか、口の中に入るとじゅわあと広がるケーキのスポンジとか、表面はサクサク、中はモチモチのパンとか、滑らかな舌触りの生クリームやカスタードクリームなどを思い出すと泣きたくなります。
こちらでも中にはおいしいのもありますが、たいていどこへいっても売ってるのは同じだし、それでもやっぱり甘いものは食べたいので買いますが、なんかものたりません。
それで自分で作ることにしました。時間はかかりますが食べたいものを好きなように作れるので楽しいし、味や食感も売ってるものよりはいいです。自分で作ったものだからそう感じるだけかもしれませんが。日本にいたときも、たまーに自分でケーキやクッキーなどを作ってましたが、専門店で買ったほうがおいしいし、種類も豊富だからわざわざ時間をかけて作る必要はないと思っていました。
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ロシアの焼き菓子。甘みが強く、食感がぽさぽさしている。厳寒を凌ぐために多量の糖分を加えているのか?

ロシアの洋菓子。やはり甘みが強い。スポンジケーキの食感が滑らかではないことが多い。

日本の洋菓子の代表格、いちごショートケーキ。スポンジケーキの食感が滑らかでダマがなく、甘さ控えめなのが特徴。
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お菓子にかぎらず食事をするにしても、とくにランチなんかは、日替わりで安くておいしくてしかもボリュームたっぷりなのはもう当たり前になってますよね。日本ではだれでもレストランやカフェで食事しますが、ロシアではお金持ちがいくところというイメージが強いです。私はムルにきて間もないころはおいしいところを見つけようといろいろ行ってみましたが、どこもほとんどメニューは同じだし、味もとくにいいわけではないし、おなかがいっぱいになっても料金に相応する満足が得られませんでした。なので最近は行かなくなりました。
おすしをだすレストランは増えてきています。先日ためしに行ってみましたが、しょうゆが日本製ではなく、韓国か中国製の甘いしょうゆ、というかたれでした。そのせいですべてぶちこわされました。ショックというか恐怖さえ感じました。そのかえり、サーモンをかってうちでおすしをにぎってみました。でもにぎるのって難しいんですよね。まったく形になりませんでしたがそれでもレストランよりましでした。
おすしのねたにサーモンって日本ではあまりないと思いますが、こちらでは冷凍のみで鮮魚が売っていないので(生肉もないです)すぐ食べられるのは燻製のサーモンぐらいなんです。食べ物のおいしさとか鮮度を考えると、日本ってほんとに最高です。
「最近お菓子づくりにはまってます!」っていう明るいニュースを伝えるつもりだったんですが、ロシアの食べ物に関する批判になってしまいました。しかも書いていてだんだんグルースナになってきました・・・
結論:これからも精進し、自分でおいしいものが作れるようにがんばります。
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| 日本の和菓子。水稲米粉を使いもちもち滑らかに仕上げる。もちろん、甘さ控えめ。 |
編集局より:
MOPAが旅行団を連れムルマンスクにやってきましたが、救援物資を寄贈したとき、Raffaelo先生の眼は明らかに日本食に飢えている目をしていました。(^^; 寄贈したのは、味噌、鰹だし、洗い牛蒡、豆腐、餅、ポッキー、バタークッキーなどなど。中に「洗い牛蒡」がありますが、これは旅行前の電話で牛蒡の話が話題にあがったとき、「わぁ・・・ごぼう・・・私ごぼうだいすきなんですよ・・・・」と長く回顧していたのを思い出したためです。おそらく目線はウン千km先の日本の方へイっちゃっていたにちがいありません。
Raffaelo先生、12月29日の晩に行われた日露交流のコーディネートどうもありがとうございました。これからもムルマンスクで日本語教育大奮闘を期待しています。(^^) |