■第3位 ちぇぶさんムールマンスク市民フェスティバルで篠笛(しのぶえ)を披露【2004.12.11】
留学生のちぇぶさんが、12月11日に開催された市民フェスティバルに参加し、篠笛の演奏をしました。ちぇぶさんは以前何度か私の生徒の前で演奏してくれたんですが、それを聞いた私のクラスの生徒Dさんがひどく気に入り、彼の勧めでフェスティバルに参加することになりました。Dさんは剣道ができ、胴着も自分で作ることができますし、フルートも演奏する多芸多才な男性です。
当日、私は体調をくずし行けなくなってしまいました。留学生2人はこちらに来てから間もないですし心配でしたが、DさんがちぇぶさんとS君(もう1人のロシア語留学生)を会場まで連れていってくれることになっていたので、まあ大丈夫だろうと思っていました。(だから以下、このニュースは2人の話に基づいて書いています。)
このフェスティバルにはムールマンスク市民が比較的自由に参加できるので、参加希望者が多いそうです。クラシック、ジャズ、ロック、民謡など、色々なジャンルの音楽や、バレエ、タップダンス、ジャズダンスなどが披露され、会場は大賑わいだったとか。
Dさんもフルートをやっていて、ちぇぶさんの前に演奏予定だったのですが、順番になっても現れず、彼をぬかしてちぇぶさんの番になりました。Dさんは来ないし、案内係が何を言っているかわからず、ちぇぶさんは不安なままステージにあがることに。ステージでは、がちがちに緊張して音がよくでなかったそうです。でもお客さんは、異国のメロディーに酔いしれたことでしょう。
ステージは無事終わりましたが、フェスティバルが終わってもDさんは姿を消したまま戻って来ませんでした。Dさんの知り合いが、事情を説明しにきたようなのですが、彼の話によると、Dさんはフルートの演奏で出演予定だったのに、このときどういうわけか剣道の練習をしていて、練習中に足の指の骨を折って病院に運ばれたということでした。
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さて、問題はどう家に帰るかです。Dさんの怪我の様子も心配でしたが、会場まではタクシーで来たし、すべてDさんにまかせていたので、自分たちがどこにいるかもわからないという状況でした。
だったらタクシーを拾えばいいじゃないか、と思われるかもしれませんが、ムールマンスクでは、いわゆる「白タク」はほとんどなくて、ここの人たちは、タクシーを使う場合は、電話で予約して呼びます。(町中にタク会社の広告が貼ってあります。競争が激しいみたいです)もちろん、道でもつかまえられますが、お客さんが乗っていることが多いです。それにロシア歴も浅いし、まだロシア語にも慣れていないし、自分でタクシーに乗ったことがないし、真っ暗だし…。ムールマンスクに来て間もない2人は、帰るすべを知らず、
路頭に迷ってしまいました…。
その時、「どうしたんですか???」と後ろから声が! 2人いわく、天使がおりてきたと思ったそうです。そしてふりかえってみたらその声の主は、なんと私のクラスの生徒E君でした。ちぇぶさんとS君はすぐさま彼に事情を説明しました。すると、E君が2人を送ってくれることになりました!しかもバス停に行く途中、ビールをおごってくれたそうです。E君に会わなかったら、2人は途方に暮れていたに違いありません。その時以来、E君は天使様と呼ばれています。たまに、羽と天使の輪も見えるそうです。
そしてちぇぶさんは無事家に帰ってきました。(私と一緒に住んでいます)疲れきった様子でしたが、興奮気味に、フェスティバルと帰路のことを語ってくれました。
それからDさんに電話しましたが、幸いDさんの怪我は軽かったようで、骨折したとはいっても歩くのに支障はないと言っていました。(指の骨折ってそんなものなんでしょうか!?)
とにもかくにも、留学生2人にとっては、私の生徒が感動と恐怖(?)を与えてくれ、そして優しさにもふれることができた、印象に残るイベントだったと思います。
以上です。 |